花びら餅 (年初の雅なお菓子)
あけましておめでとうございます。
歳の初めは何かと慌ただしいですね。
我が家では、初詣から帰宅後に「花びら餅」をいただく習慣があります。
茶道でも年初に行う初釜では「花びら餅」をいただきます。
我が家では茶道の行事が生活の一部になっっているので、毎年「花びら餅」をいただくと、「ああ、新しい1年が始まったのだな」と感じます。
さて、この「花びら餅」ですが、どの様な由来が有って年初にいただくのか、
以外に知られていないので、今日は下記3点を簡潔にご紹介します。
1 「花びら餅」はどの様なお菓子?
「花びら餅」は白いお餅(もしくは求肥)で小豆で紅色を付けたお餅と白味噌餡、甘く煮た牛蒡を包んだ、半月型のお菓子です。
白いお餅の下にほんのりと紅色が見える、とても雅なお菓子です。
2「花びら餅」の歴史
元は宮中で年初にいただいていたお菓子です。
平安時代の宮中では年始に「歯固め」の儀式を行い、長寿を祈りました。
その儀式の際には鮎等がお供えに用いられていたそうです。
鮎は「年魚」とも書くので、長寿を祝う年始の行事に相応しいお供えでした。
その後、鮎を牛蒡に見立て、餅と白味噌をお雑煮に見立てたお菓子「菱葩餅」に姿を変え、その後、明治時代に裏千家で新年のお菓子として用いる事が許され、今では広く全国の和菓子やさんが「花びら餅」として新年に作る様になったとのことです。
3「花びら餅」に込められた願い
「花びら餅」は健康、長寿の祈りが込められたお菓子です。
元々宮中で年初に行われていた「歯固め」の儀式も長寿を祈るものでしたが、
鮎の代わりとして使用される牛蒡も「深く土に根を張る」ことから、
長寿
家の基礎がしっかりする
という祈りも込められています。
美味しくいただきました♪
皆様も年初に、この特別なお菓子をいただいてみてはいかがでしょうか?